こんにちは!
ヘッドコーチの仁です。

指導者としての道3

もう一人の日本一「照沼由香」
横須賀、橋本の2つ後輩に照沼由香という選手がいました。
照沼由香は、県内陸上競技の名門水戸市立赤塚中学出身。中学時代800216秒で走っていたが、スピード練習するとすぐ故障する選手でした。
しかし、彼女は中学時代に鍛えられたインターバルが大好きで、すぐに結果の出ない、わたしの練習を拒みました。

彼女には、1年目はジョックを中心にメニューを組み体質の改善を図りましたが、わたしに隠れて母校の赤塚中でインターバルをしていたのでなかなか故障体質から抜け出せないでいたので、2年生の秋まで故障の繰り返しをしていました。

悩んだ由香は、わたしのところに来て、ついにわたしの指導に従うことを約束しました。
2年生の晩秋から走り込みに入り、インターバルは封印。
長い6ヶ月間の走り込みを彼女はよく耐えました。

3年生になり、5月のインターハイ水戸地区予選からレースに参加して、目標は秋の国体の3000mの入賞。

スピード練習は、週2回とし、1回は200m×15と、もう1回は1000m×3本と決め、タイムも漸進的なものにし、持久力中心の強化を図りました。

どんな結果になったでしょうか?

水戸地区予選は1040秒で4位。
県大会は1020秒で4位。
北関東大会は1000秒で4位。
いよいよ夏の金沢インターハイ95218位入賞!!
秋の国体では94673位に入賞!!!!

翌年、高校を卒業後、ヱスビー食品に入社し、
日本選手権の3000mで93235のタイムで優勝しました!!!
イメージ 1

日本選手権のレース翌日の朝日新聞の記事を紹介します。

照沼、初出場で日本一
 第七十回日本選手権第2日目は東京・国立競技場で男女11種目が行なわれた。
 女子の3000mは社会人一年生、18才の照沼由香(ヱスビー食品)がラストスパートで小島和恵(川崎製鉄)をかわして初優勝。
 
作戦ズバリ
これまでの実績といえば、昨年水戸三高三年の国体三位に入賞したのが最高の照沼由香(ヱスビー食品)が自己最高を14秒余りも縮め、日本選手権出場初制覇を成し遂げた。

照沼が今春入社したヱスビー食品水戸営業所は10000m5859年に続けて日本一なった水戸三高の二年先輩、橋本泰子、横須賀久乃が所属、岩渕仁・水戸三高教諭が指導している。

その師弟の作戦がこの日の女子3000mでズバリ当たった。闘志が過剰になりがちの彼女の性格を考えてか、水戸を出たのがこの日の午前十時。正午に会場に着いた。

そしてレースは同コーチが「寺越さおりが先頭に立ち、小島和恵がスパートをかけるはず。その二人について行き最後の120m過ぎてからラストスパートをかけろ」と読んで指示した通りに運んだ。

2900m付近まで寺越が終始リード。残り100mを切ったところで小島が先頭に立った。これで小島の三連覇決定と思われたが、161cm48kgとバランスのとれた体の照沼が負けん気の強さをもろに出し追い込み、ゴール直前でかわした。

日ごろ選手評価にからい岩渕コーチも「勝負ごとにがまん強く、体も強くなったので、将来マラソン選手としてやらせたい」と期待を寄せる。

つづく