こんにちは。ヘッドコーチの仁です。
今日は涵養的トレーニングのロングジョックの方法について書きます。

2004年のインターハイ800m1分51秒98で優勝した神長博臣君について書きます。彼は高1のときは200m400mを専門にしていましたが、わたしは、800mと直感しました。その当時のことを、本人が筑波大のAO入試のとき書いた、レポートを本人の許可を得ているので一部抜粋して記載します。 
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「ランニングフォムが作り上がるまで」
 事の始まりはわたしが高校1年生の秋だった。顧問の小佐辺康徳先生こういわれた。「400Mを早くなるためには、800Mの練習もやりなさい。昔、長距離をやっていたコーチを紹介するから」と、これが岩渕仁コーチとの出会いのきっかけだった。そりからしばらくしてから、岩渕コーチがやってきて、早速練習が始まった。
800mは持久力があると、練習にもレースにも幅のあるものに仕上げる事が出来ると言われ、まず十分すぎる程の持久力を付けることが目標になった。これが後に素晴らしい効果をもたらすとはこのときは気が付く訳がなかった。まず練習はjogから始まった。週6日の練習のうち4日はjog1日がヒルトレーニング、1日がwalkingという内容であった。長距離はこんなに走らなければならないのかと驚いたが、何とか続けられるようにjogは短い距離と長い距離とを交互に走った。
 走り込み期の一週間のメニュー
:休養 火:60jog5/1km) 水:20kmjog4分半/1km)
:walking(6km) :60jog5/1km)土:ヒルトレーニング 
: 20kmjog4分半/1km
そして同時にフォームも教わった。
岩渕コーチは「膝を上げて走れ」。
しかし、すぐ疲れが溜まり走れなくなってしまった。
原因は、ばねで走っていたから。
「ばねを使わず膝を前に出すように」と岩渕コーチから指示を受け、その通りに走ったら、疲れが溜まらなくなった。



神長博臣選手はこのトレーニングを高1と高2の冬季12月から2月まで3ヶ月間行って、トラックシーズンに備えることができました。
結果は、高2のインターハイ800mで1分53秒で8位に入賞し、高3では1分51秒89で優勝しました。
400mも高1で51秒でしたが高2では49秒、そして高3では48秒38と記録を伸ばして、走り込んでもスピードは失うどころか速く走れることを証明してくれました。私のことを信じて走り込んでくれたことに感謝しています。

次回はヒルトレーニングについて書きます。